Windows Defenderに不具合。数十万個・数十GBものファイルを作成 [Update 1: 修正]
Windows Defenderが暴走して大量のファイルを作成するという不具合が発生しています。
更新履歴 ① エンジンバージョン1.1.1800.6が配信されて修正された模様です。その旨、加筆。 [2021/5/6] [New] |
不具合概要
Windows Defenderにより、『C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender\Scans\History\Store』に大量のファイルが作成される場合があります。
『Store』フォルダに大量のファイルが作成される
ほとんどのファイルは1つあたりの数KB程度ですが、酷いと1日に数十万個ものファイルが作成されて、数十GBにもなる場合があります。
この不具合はWindows10、Windows Server 2021 R2、Windows Server 2019、Windows Server 2016など、様々なエディションで発生が確認されています。Windows Defender側のバグのため、これら以外にもOSバージョン・エディションに関係なく発生する恐れがあります。
この不具合はWindows Defenderのエンジンバージョン1.1.18100.5で発生するとされています。
Windows Defenderエンジンバージョン1.1.18100.5で発生
バージョンの確認方法は、『設定』 → 『更新とセキュリティ』 → 『Windows セキュリウティ』 → 『Windows セキュリティを開く』 → 『Windows セキュリティ』ウィンドウの左下にある『設定』 → 『バージョン情報』から確認ができます。
不具合の暫定的な対処方法と回避策
暫定的な対処方法としては、『C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender\Scans\History\Store』内のファイルを手動で削除することができます。もし、この不具合が発症していてストレージが圧迫されてお困りの場合はお試しください。
また、暫定的な回避策としては、『Windows セキュリティ』 → 『ウイルスと脅威の防止』 → 『ウイルスと脅威の防止の設定』 → 『設定の管理』から『リアルタイム保護』をオフにすることでファイルの増殖が止まります。
ただし、オフにするとシステムが脆弱な状態になることには注意が必要です。
修正 [2021/5/6] [New]
この不具合は2021年5月6日朝方から配信されたエンジンバージョン1.1.1800.6 (Microsoft Defender Antivirus のセキュリティ インテリジェンス更新プログラム - KB2267602 (バージョン 1.339.26.0))で修正された模様です。不具合にお困りの方はアップデートを適用ください。
エンジンのバージョンが1.1.1800.6になっていたら不具合が解消されている
ただ、2021年5月6日PM12:30時点では、WindowsUpdateからWindows Defenderのアップデートを行うと『0x80070643』エラーで失敗する場合があります。
もし、このエラーが出てアップデートができない場合は、『Windows セキュリティ』からアップデートを行うと成功します。
『スタートボタン』 → 『設定』 → 『更新とセキュリティ』 → 『Windows セキュリティ』 → 『Windows セキュリティを開く』 → 『Windows セキュリティ』ウィンドウの『ウイルスと脅威の防止』 → 『ウイルスと脅威の防止の更新』から『更新プログラムのチェック』をクリックしてください。
『Windows セキュリティ』からアップデートを行うと成功する
『0x80070643』エラーにお困りの場合はお試しください。