【GPU】 AMD、RADEON RX 560の仕様をひっそりとダウングレード。896SPモデルと1024SPモデルが混在に [Update 1: AMDの回答を追記]

RADEON


(Source:heise online / TECH POWER UP)

AMDはRADEON RX 560(以下、RX 560)の仕様をひっそりとダウングレードしました。下記はWebアーカイブに残っている2017年7月時点でのRX 560の仕様で、


(Source:https://web.archive.org/web/20170713095816/https://www.amd.com/de/products/graphics/radeon-rx-560)

SP数は1024と表記されています。しかし、2017年12月5日現在では、




(Source:https://www.amd.com/de/products/graphics/radeon-rx-560)

SP数は896/1024と表記されており、896SPモデルと1024SPモデルが混在していることを表しています。

実際、SAPPHIREの『PULSE RADEON RX 560 4GD5』という製品では、ロットによってその仕様が異なっており、一つの製品名で二つのスペックを表記しています。

XFXなどからはRX 560Dという896SPモデルが中国市場で販売されていますが、上記の『PULSE RADEON RX 560 4GD5』は『D』のない普通のRX 560として販売されています。

この製品の場合、『11267-00』が1024SPモデル、『11267-18』が896SPモデルとなっており、一応の区別はつきますが、

これをパッと見て 「あ、これは896SPモデルだな」 なんてわかる人がどれだけいるでしょうか。

現状、896SPモデルと1024SPモデルの区別は非常に困難となっており、ハズレを引きたくなければ入念に調べて気をつける必要があります。消費者がそんな気を使うなんて割と馬鹿げたことだと思います。

それもこれも、896SPモデルと1024SPモデルを混在させ、明確に区別できるガイドラインを設けていないせいです。AMDもメーカーも、消費者にわかりやすいようパッと見て区別できるガイドラインを設けるべきです。このような売り方をして、消費者に喜ばれることは絶対にありません。

RX 560の購入予定がある方はお気をつけくださいませ。

< Update 1 >
このことに対して海外メディアのGAMERS NEXUSやGuru3DはAMDに取材し、下記の回答を得ました。

RX 560の2つのバリエーションで、明確な区別がつかないことを是正するため、我々は全てのAIBとチャネルパートナーと協力して製品名・説明・CU数を明確にし、消費者が購入する商品を正確に把握できるよう取り組みます。混乱させてしまったことを謹んでお詫び申し上げます。

(Source:GAMERS NEXUS / Guru3D)

この問題に対応する気はあるようです。この問題がきちんと解消されるのか、今後の動向が注目されます。

GPU,RADEON

Posted by にっち