【アプデ】 2018年3月24日、Win7に『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』KB4088881が配信。32bit版での再起動ループや各種不具合は残ったまま。非表示入り推奨 [Update 3]
2018年3月24日、Windows7のWindowsUpdateに非セキュリティアップデートの『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』KB4088881が配信されました。
通常は月例の翌週となる3月21日が配信予定日ですが、つい先日、Win8.1用が2日遅れで配信されて、Win7用となる今回は3日遅れでの配信となりました。これで3ヶ月連続での遅刻となります。
このパッチの注意点として、2018年3月度の月例で発生していた無線LANが死亡したり、IPアドレスの設定が消えたり、32bit版でBSoDや再起動ループになるといった致命的な不具合は残ったままです。問答無用で非表示入り推奨です。
もし、うっかり32bit環境にインストールしてしまい、再起動ループに陥った場合は、セーフモード(PC起動時にF8キー連打)からKB4088881をアンインストールすることで直ります。
まさかこれらの不具合が一切修正されないまま配信されてくるとは驚きです。品質もスケジュールもガバガバすぎでしょう。以下、ザックリ説明になります。
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更新履歴
① MS公式ブログにLAN関連の不具合の発生条件と予防策が掲載されましたのでその旨追記。
② メモリに不正アクセスが可能な脆弱性について追記。
③ ネットワーク関連の不具合はKB4099950の先入れで発生しなくなる旨追記。
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KB4088881 (Windows7系用)
(※1:このパッチにテレメトリ関連有)
(※2:このパッチに不具合有)
Windows7に配信。このパッチは非セキュリティアップデートの『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』と呼ばれるオプションの詰め合わせパッチです。名前からもわかるようこのパッチはプレビュー版です。人柱になりたくない人は非表示入りをおすすめします。このパッチはセキュリティパッチではないため、入れなくてもセキュリティ上の問題はありません。
何事もなければ翌月の『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』にこのパッチも抱き合わせされる予定です。パッチ内容は省略。どういった内容が含まれるかはこちら(日本語)かこちら(英語)をご参照くださいませ。
『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』は過去のパッチが累積されているため、過去に混入したテレメトリが入っています。テレメトリ入りということでこのパッチは『入れなくても良いKBリスト』入りとします。
このパッチには既知の不具合があります。BSoDの危険性や各種不具合が山盛りのためご注意くださいませ。
- 一部のアンチウイルスソフトと競合する場合があります。アンチウイルスソフトが下記のレジストリを設定した場合にのみ、更新プログラムが適用されます。更新プログラムが適用されない場合、お使いのアンチウイルスソフトとこのパッチに互換性があることを確認した上で、下記のレジストリを設定してください。
Key="HKEY_LOCAL_MACHINE"
Subkey="SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\QualityCompat"
Value Name="cadca5fe-87d3-4b96-b7fb-a231484277cc"
Type="REG_DWORD"
Data="0x00000000"(※WUに降ってこない場合、このレジストリを設定すると降ってくるようになります。繰り返しになりますが、アンチウイルスソフトとパッチに互換性があるか必ずご確認ください。競合した場合BSoDの危険性があるそうです。各アンチウイルスソフトとの対応表はこちらへどうぞ)
- PAEモードが無効な32bitマシンに適用するとBSoDが発生します。
- SIMD拡張機能2(SSE2)をサポートしていないマシンに適用するとBSoDが発生します。
(Pentium 4 / Athlon 64以降であればSSE2に対応しています。Pentium III / Athlon XP以前はアウト)
- SMBサーバーでメモリリークが発生する場合があります。
この更新プログラムにはメモリに不正アクセスが可能な脆弱性が含まれています。この問題は64bit版でのみ発生し、修正するにはKB4100480を適用する必要があります。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。
【アプデ】 Microsoft、Win7 64bitの脆弱性を修正する緊急アップデートKB4100480を公開
(※WindowsUpdate産の『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』は累積されるため、2018年4月度以降の更新プログラムにはKB4100480が同梱されます。2018年4月度以降の更新プログラムを適用済みの場合は、改めてKB4100480を適用する必要はありません)
- この更新プログラムには下記のネットワーク関連の不具合がありますが、KB4099950を先入れすることで発生しなくなります。KB4099950の詳細は下記の記事をご覧くださいませ。【アプデ】 Microsoft、Win7でネットワーク関連の不具合発生を予防するKB4099950を公開
[ この更新プログラムに含まれるネットワーク関連の不具合 ]
[復旧方法] 手動で無線プロファイルを構成し直します。
[復旧方法] 新たに生成されたネットワークアダプターに必要なネットワーク設定を行います。またはこの方法で復旧します。 MS公式ブログでは、これらの不具合の詳細な発生条件と、更新プログラム適用前にネットワークの不具合が発生しないようにするための予防策も公開されています。 (注:予防策はあくまでネットワークに関してだけで、その他の不具合は発生します) 詳細はMS公式ブログをご覧くださいませ。 |
これらの致命的な不具合を直さないまま配信って本当に驚きます。前回は↓こんな具合に阿鼻叫喚でした。
また被害者が出るでしょこれ……。
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