AMD Ryzen 9 5950Xの各種ベンチマーク公開!ゲームでもIntelに勝利する
AMDのZen 3世代Ryzen 5000シリーズとなるRyzen 9 5950Xのレビューが各所で一斉に公開されました。詳細は下記のレビューリンクへどうぞ!
- Guru3D
AMD Ryzen 9 5900X and 5950X review
ANAND TECH
AMD Zen 3 Ryzen Deep Dive Review: 5950X, 5900X, 5800X and 5600X Tested
Kit Guru
AMD Ryzen 9 5950X Zen 3 CPU Review
ということで、各所のわかりやすいリザルトからサクッとパフォーマンスを見ていきましょう。特にゲームベンチマークは注目です!
仕様
Ryzen 9 5950X | Ryzen 9 5900X | Ryzen 7 5800X | Ryzen 7 5600X | |
コア/スレッド | 16C32T | 12C24T | 8C16T | 6/12 |
ベース | 3.4GHz | 3.7GHz | 3.8GHz | 3.7GHz |
ブースト | 4.9GHz | 4.8GHz | 4.7GHz | 4.6GHz |
TDP | 105W | 105W | 105W | 65W |
国内価格(税込) | 106,480円 | 71,478円 | 58,828円 | 39,380円 |
Cinebench R20
Cinebench R20のスコアはシングル651 / マルチ10285。シングルではIntelのCore i9-10900Kを抜き、マルチでは前世代のRyzen 9 3950Xをぶっちぎっています。
ゲームパフォーマンス
3つのメディアから、タイトル被りを除外した1080pでの全20タイトルのリザルトです。結果は、
Ryzen 9 5950X 13勝 / Core i9-10900K 7勝
となりました。5900X / 5800X / 5600XのゲームベンチマークでもAMDが勝っていましたが、5950Xでも多くのタイトルでIntelよりも良好なフレームレートを叩き出し、見事、AMDが勝利いたしました。
エンコードパフォーマンス
エンコードはZen 3の16C32Tゆえ、他の追随を許さない圧倒的なパフォーマンスを見せています。
Cinebench R20実行時の消費電力
Cinebench R20実行中のRyzen 9 5950Xの消費電力は、10C20TのCore i9-10900Kや、同じTSMC 7nmのRyzen 9 3950Xよりも低くなっています。ただし、PBOを有効にしたり4.7GHzまでOCするとめちゃくちゃ増えるため、OCのご利用は計画的に。
Cinebench R20(5分間)実行時の温度
(室温22度。冷却にはFractal Celsius + S28 Prisma 280mm簡易水冷を使用。ポンプとファン回転速度は最大)
温度に関してもCore i9-10900KやRyzen 9 3950Xよりも低くなっています。
まとめ
これまで、AMD Ryzenシリーズは高パフォーマンスながらも、ゲームに関してはIntelに及ばないことが多々ありました。今回、Zen 3アーキテクチャになったことでそれも克服し、Ryzen 9 5950X 13勝、Core i9-10900K 7勝と、多くのタイトルでIntelよりも高いパフォーマンスを見せました。
ゲームパフォーマンスが気になってRyzenに手を出しづらかった人もいるでしょうが、今回のZen 3アーキテクチャは違います。完全にIntelと競合しています。
とは言え、ゲームタイトルによってはまだまだAMD有利 / Intel有利がありますので、やりこんでいる特定のタイトルのパフォーマンスアップを目的に購入するなら、どちらが有利かはしっかりと調査した方が良いでしょう。
Ryzen 9 5950Xは、ゲーム以外のエンコードパフォーマンスでもメインストリーム帯では最高性能となっており、購入者を大いに満足させてくれるCPUと言えるでしょう。