【CPU/GPU】 Intel、次世代CPUアーキテクチャ『Sunny Cove』、GPU『Xe』などを発表
(Source:ANAND TECH)
Intelは同社の次世代CPUアーキテクチャやGPUについて各種発表を行いました。わかりやすく要点を絞ってサクッと見てまいりましょう!
Intelは次世代CPUアーキテクチャのコードネームが『Sunny Cove』(サニーコーヴ)となることを発表しました。Sunny Coveは2019年末までに10nmプロセスで投入が予定されており、その次は『Willow Cove』(ウィローコーヴ)、2021年には『Golden Cove』(ゴールデンコーヴ)が計画されています。
「Sunny Cove? あれ、Ice Lakeは?」 と思うかもしれませんが、おそらくこういうことだと思います。
CPUアーキテクチャのコードネーム | プロセッサのコードネーム | |
Intel | Sunny Cove | Ice Lake |
AMD | Zen | Summit Ridge Raven Ridge |
Zen+ | Pinnacle Ridge |
この辺はAMD CPUと見比べるわかりやすいと思います。ただ、今回の発表で『Ice Lake』という単語に言及はなかったため、断言はできず 「たぶん、こうだろう」 としか言えません。もし間違っていたらごめんなさい。
Sunny Coveには新たな命令セットが追加されており、この命令セットを使った場合と、未対応のSkylakeベースのプラットフォームとで比較すると、7-Zipを用いた特定の暗号化処理においては75%もの速度差が出たとのことです。
Sunny Coveと組み合わされるのが『Gen11』世代となるiGPU。Intelは鉄拳7を用いたデモを行い、Sunny Cove + Gen11とSkylake + Gen9とを比較すると、Gen11の方がスムーズな描画がされることをアピールしました。
具体的にどれほどのフレームレート差があるのかまでは明らかにされていませんが、Gen11世代ではこれまでよりもひとまわり上のPCゲーミング性能が期待できそうです。AMDのAPUと比較するとどんなもんなのかも気になりますね。
また、注目点のひとつとして、Gen11ではAdaptive-Syncにも対応するとのことです。
ラジャ・クドリ氏が開発に携わっているGPUの正式名称は『Xe』(エックスイー)となることが発表されました。Xeは2020年にリリースが予定されており、dGPUだけでなくiGPUや深層学習にも利用できるアーキテクチャになるとのことです。
Xeについては多くは語られておらず、その性能がどれほどのものになるかはまだ未知数です。はたしてNVIDIAやAMDを脅かす第三の勢力になれるでしょうか。続報が待たれます。