ES版Rocket Lake-S、IPCの向上が見られる
GeekbenchにES版Rocket Lake-Sのリザルトが掲載されました。そのリザルトではIPCの向上が見られます。それがこちら。
注目点はシングルコアのスコア。このES版Rocket Lake-Sはターボクロック4.98GHzで動作しており、シングルスコアは1507ポイント。
このスコアをCore i9-10900K@5.3GHzのシングルスコア1417ポイントと比較して単純計算でIPCを算出すると、
- (1507 ÷ 4.98) ÷ (1417 ÷ 5.3) = 1.1318
ES版Rocket Lake-Sは約13%のIPCの向上が見られます。
Rocket Lake-Sは14nmではあるものの、これまでのSkylake系とはキャッシュ構成が異なり、新たなアーキテクチャ(Sunny Coveまたはそれに類する何か)の採用が予想されます。それにより、上記のようなIPCの向上を果たしているものと思われます。
もちろん、これはES版のため、製品版ではこれよりも上下する可能性があることはご留意ください。2015年のSkylake以降、Intel CPUのIPCは停滞していましたが、ついに動きが見られそうです。
2021/3/31追記
Core i9-11900Kの各種ベンチマークが公開されました。詳細は以下の記事をご覧ください。