Rocket Lake-Sは新アーキテクチャを採用か。IPCの向上が期待される
GeekbenchにES版Rocket Lake-Sのリザルトが掲載されました。それがこちら。
ベンチマークスコアはiGPU (32EU / 256SP)のもので6266ポイント。Rocket Lake-Sに搭載されているiGPUはGen12と記されており、これはXeアーキテクチャとなりますが、Core i7-10700K (Intel UHD 630 (24EU / 192SP))の6360ポイントよりも若干低いスコアとなっています。ES版ゆえか、まだ性能は発揮できていないようです。
プロセッサーのスペックは8C16T、ベースクロック3.2GHz、ターボクロック4.3GHz。そして注目点はキャッシュ構成にあります。
L1 Instruction | L1 Data | L2 | |
Skylake | 32KB | 32KB | 256KB |
Ice Lake (Sunny Cove) | 32KB | 48KB | 512KB |
Rocket Lake | 32KB | 48KB | 512KB |
Tiger Lake (Willow Cove) | 32KB | 48KB | 1.25MB |
このキャッシュ構成はこれまでのSkylake系とは違って、Ice Lakeと同じになっています。このことから、Rocket Lake-SではこれまでのSkylakeアーキテクチャとは異なり、新たなアーキテクチャ(Sunny Coveまたはそれに類する何か)の採用が予想されます。
新アーキテクチャとなるなら、長らく停滞していたIPCの向上も期待したいところですが、はたしてどうなるでしょうか。
2020/10/30追記
Rocket Lake-Sの詳細が発表されました。詳細は以下の記事をご覧くださいませ。