Windows11 24H2にブルースクリーンエラー発生の不具合。KB5055523、KB5053656に起因

WindowsUpdate

Windows11 24H2 Issue

Microsoftは、Windows11 24H2にて、ブルースクリーンエラーが表示される不具合が発生していることを発表しました。

不具合概要

Windows11 24H2において、2025年3月28日にWindows Updateに配信されたプレビューリリースKB5053656以降の更新プログラムをインストールしてPCを再起動すると、エラーコード『0x18B』の『SECURE_KERNEL_ERROR』ブルースクリーンエラー(ブルースクリーンオブデス / BSoD)が発生する場合があります。

この不具合の影響を受けるOSおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。

  • Windows11 24H2
    KB5055523 (2025年4月9日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5053656 (2025年3月28日公開 プレビューリリース)

Windows11 23H2やWindows10 22H2では本不具合は発生しません。Windows11 24H2でのみ発生が確認されています。

プレビューリリースをスルーしている方は、4月のKB5055523で発生するかもしれません。なお、この不具合はすべての環境で必ずしも発生するわけではありません。少なくとも筆者環境ではKB5053656でもKB5055523でも発生しませんでした。

対処方法・回避策

この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

上記グループポリシーをインストールすると、ローカルグループポリシーエディター([Windows] + [R]キーを押して『ファイル名を指定して実行』を開き、『gpedit.msc』と入力してエンター)の『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』に上記KB番号のグループポリシーが追加されます。

当該KB番号のグループポリシーを選択していき、

『無効』にして『OK』
『無効』にして『OK』

『無効』にして『OK』を押してPCを再起動すれば、本不具合が修正されます。(ややこしいですが、『無効』にすることで更新プログラムの問題部分が『無効』になり不具合が解消されるという意味です)

上記は1台のPCに対して適用する方法です。組織内に大規模に展開したい場合は『How to use Group Policy to deploy a Known Issue Rollback』のページをご覧ください。(※英語ページです。日本語ページもありますが、機械翻訳です)