ASUS、『PCIe Slot Q-Release Slim』を改善。中国では無償交換。日本での対応は

マザーボード

ASUS製マザーボードにグラボが損傷する不具合。コネクタ部分が削れる

ASUSは、同社製マザーボードに搭載されている機能『PCIe Slot Q-Release Slim』を改善したことを明らかにしました。

始めに: 事の発端

一部のASUS製マザーボードには『PCIe Slot Q-Release Slim』というグラボの取り付け・取り外しを楽に行える機能が搭載されています。この機能は、グラボをスロットに取り付けると自動的にロックがかかり、取り外す際はグラボ左側部分(PCIeブラケット側)から斜めに引っ張れば簡単に外れるというものです。

しかし、この機能のせいで、グラボのコネクタ部分の基板が削れるということが問題になっています。以下の画像のように。

『PCIe Q-Release Slim』により削れたグラボ

『PCIe Q-Release Slim』により削れたグラボ

この問題に関する詳細については以下の記事をご覧ください。

ASUSの新たなアナウンス

ASUSは、オランダメディアのTweakersを通じて、『PCIe Slot Q-Release Slim』を改善したことを発表しました。ASUSは以下のように述べています。

新しいX870マザーボードに『PCIe Slot Q-Release Slim』に変更を加えました。ユーザーからのフィードバックを元に『PCIe Slot Q-Release Slim』のPCIeスロットを調整しました。ビデオカードが傷つくリスクを減らすために、金属部品を取り外しました。

『PCIe Slot Q-Release Slim』新旧
『PCIe Slot Q-Release Slim』新旧

― ASUS

ASUSによると、新しいマザーボードでは改善された『PCIe Slot Q-Release Slim』が採用されているとのこと。

中国では改善されたマザーボードへの無償交換を行っているようですが、その他の国ではそういったサポートは行われていません。中国のみです。

そして、日本においては、この不具合のアナウンスすらされていません。

Posted by にっち