Intel Core Ultra 7 285が発売!驚きの値付け!?訴求できる部分が皆無!?
Intel Core Ultra 200SシリーズデスクトップCPU (コードネーム: Arrow Lake)のKなしモデルとなるCore Ultra 7 285が発売されました。しかし、おそらく売れ行きは芳しくないでしょう。
今回発売されたCore Ultra 9 285は、Core Ultra 9 285Kの下位モデル(Kなしモデル)。両スペックの差は以下。
- Core Ultra 9 285K
8P16E 24C24T / ベースクロック: P3.7 E3.2GHz / 最大ターボクロック: P5.7 E4.6GHz / OC:○ / TDP125W (ベース) - Core Ultra 9 285
8P16E 24C24T / ベースクロック: P2.5 E1.9GHz / 最大ターボクロック: P5.6 E4.6GHz / OC:× / TDP65W (ベース)
Core Ultra 9 285はCore Ultra 9 285Kと同じ8P-Core + 16E-Coreの24C24T構成ですが、Kなしの下位モデルのため、動作クロックが低く、CPUのオーバークロック(OC)に対応していません。
Core Ultra 9 285の主要正規取扱店での販売価格は以下。(価格は2025年3月10日時点)
どこのショップも税込110,800円の値付けがされています。
驚くことに、これは上位モデルのCore Ultra 9 285Kよりも高価な値付けです。Core Ultra 285Kのツクモでの販売価格がこちら。
Core Ultra 9 285K109,791円
なんと、税込109,791円です。ほかの正規取扱店でも在庫があるところはこの辺の値段で販売されています。(注: 上記よりもわずかに安い非正規取扱店がありますが、国内保証のない平行輸入品の場合がありますので気をつけてください)
つまり、Core Ultra 9 285は、上位モデルより高価な下位モデルとなってしまっています。いったい誰がそんなものを買うのでしょうか。自分が買うとしたら間違いなく安くて高性能な上位モデルを買います。TDPやクロックを下げたかったら自分で調整します。
IntelはCore Ultra 7 265を発売したときも、上位モデルのCore Ultra 265Kより高価な値付けをしていました。Intelはもう少しまともな、スペックに合った値付けをするべきでしょう。このような値付けでは消費者に訴求できる部分が何もないことに気づくべきです。