ASUS製マザーボードにグラボが損傷する不具合。コネクタ部分が削れる。『PCIe Slot Q-Release Slim』が原因
ASUS製のIntel 800およびAMD 800シリーズチップセットマザーボードにグラボを搭載すると、グラボのコネクタ部分が削れることが判明しました。
ASUSのIntel 800 / AMD 800シリーズマザーボードには『PCIe Slot Q-Release Slim』という機能が搭載されている製品があります。
一般的なマザーボードであれば、グラボをPCIeスロットに取り付けたとき、PCIeスロット横にあるラッチなどで固定する必要があります。そのラッチは、大抵の場合、グラボに隠れてしまいロックしたり解除するのが中々に面倒です。
『PCIe Slot Q-Release Slim』とは、グラボの取り付け・取り外しを簡単にできる機能。グラボをスロットに取り付けると自動的にロックがかかり、取り外す際はグラボ左側部分(PCIeブラケット側)から斜めに引っ張れば簡単に外れます。
しかし、今、この機能が大きな問題になっています。
この機能を使用して繰り返しグラボの取り付け・取り外しを行うと、グラボの基板のコネクタ部分がわずかに削れてしまうことが判明しました。以下のように。
『PCIe Q-Release Slim』により削れたグラボ
この不具合は、X (旧Twitter)や中国bilibili (動画1 / 動画2)、他、海外メディア各所など、さまざまところで報告されています。不幸中の幸いなのは、今のところ、この損傷によってグラボが機能しなくなったといった報告は出ていません。
しかし、このような傷が入っていると、中古でショップに売るときには減額対象になりかねません。また、動作に問題がないからといって、決して気分の良いものではありません。大切なグラボにこのような傷が入ったら筆者なら割とショックです。
もしこれがGeForce RTX 5090だったら……と考えるだけでゾッとします。40万円近く(あるいはそれ以上)もするグラボにこんな傷を入れられたらたまったもんじゃありません。
この問題に対して、ASUSはどのような責任を取るのでしょうか。ASUSからの公式発表が待たれます。