【アプデ/7/8.1】 2019年8月18日、『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』KB4512514 / KB4512478が配信 [Update 2: 適用前に必読]
2019年8月18日、Windows7 / 8.1のWindowsUpdateに非セキュリティアップデートの『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』が配信されました。
本来、2019年8月21日(水)が配信予定日ですが、非常に珍しく早めに配信されてきました。憶測ですが、8月度のWU適用でVB関連が死亡する不具合が発生していたため、これに対処するために早めに配信されたのかもしれません。
今回の『プレビュー』にはVB関連の不具合修正が含まれています。KBのページにはそんなことは一言も書いていませんが、ロールアップ系は累積されるため過去の修正が含まれています。既知の不具合からもVB関連の不具合については削除されました。
『ロールアップ』勢は先日MSカタログに公開されたVB修正パッチKB4517297(7用) / KB4517298(8.1用)を適用してもいいですし、今回の『プレビュー』を適用してもVB関連の不具合は修正されます。ただ、『プレビュー』はあくまでプレビューのため、人柱的なパッチであることには注意が必要です。
< Update 2: 適用前に必読 > [2019/8/26更新]
IA-64またはUEFIブートx64環境でWin7が起動不可能になる不具合について、日本Microsoftが別ページを作成してより詳細な情報を公開しました。各KBページで公開された初版の内容は間違っていましたが、2019年8月26日時点でKBページに公開されている内容も正確性に欠けることが判明しました。
2019年8月度のWin7用更新プログラムを適用前に、必ず適用しておくべき必須のKBが3つあります。この前提を無視した場合、環境によってはWindowsが起動不可になります。
日本Microsoftによって別ページで公開されたこの不具合の詳細は以下になります。
2019年8月度のWin7用更新プログラム(KB4512486(2019年8月14公開『セキュリティのみ』) / KB4512506(2019年8月14公開『ロールアップ』) / KB4517297(2019年8月17日公開VB関連修正パッチ) / KB4512514(2019年8月18公開『ロールアッププレビュー』))を適用するとWindowsが正常に起動しなくなる不具合が発生しています。この不具合は以下の3つの条件を全て満たすと発生します。 この不具合の発生を回避するには以下のKB3133977、KB4474419、KB4490628を適用し、Windowsの再起動を行ったあとに2019年8月度の更新プログラムを適用してください。 KB3133977 (Windows7系用) ファイル直リンク:64bit / 32bit | その他のエディション こんな感じにSecure Boot Violationと表示されて、OSが起動しなくなるという問題があります。その場合、UEFIでSecure Bootを無効にすれば起動するようになります。 (Win7はSecure Bootに対応していないため、UEFIでSecure Bootが有効になっていることが誤りです) 詳細な無効化手順はASUSのページをご覧くださいませ。 KB4474419 (Windows7系用) ファイル直リンク:64bit / 32bit | その他のエディション KB4490628 (Windows7系用) ファイル直リンク:64bit / 32bit | その他のエディション すでに起動不可の不具合に遭っている場合はこちらのページ(日本語)の手順で復旧を行ってください。 |
2019年8月度のWindowsUpdateを適用前に、上記3つのKBがインストールされているか必ずご確認くださいませ。
以下、Windows7 / 8.1向けのザックリ説明になります。
更新履歴 ① シマンテック社のアンチウイルスソフト実行環境で起動不可等になる不具合が修正された旨を加筆。 ② 起動しなくなる不具合の詳細を加筆。 |
KB4512514 (Windows7系用)
(※1:このパッチにテレメトリ関連有)
(※2:このパッチに不具合有)
Windows7に配信。このパッチは非セキュリティアップデートの『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』と呼ばれるオプションの詰め合わせパッチです。名前からもわかるようこのパッチはプレビュー版です。人柱になりたくない人は非表示入りをおすすめします。このパッチはセキュリティパッチではないため、入れなくてもセキュリティ上の問題はありません。
何事もなければ翌月の『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』にこのパッチも抱き合わせされる予定です。
パッチ内容は省略。どういった内容が含まれるかはこちら(日本語)かこちら(英語)をご参照くださいませ。入れるか入れないかの選択はお任せいたします。
『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』は過去のパッチが累積されているため、過去に混入したテレメトリが入っています。テレメトリ入りということでこのパッチは『入れなくても良いKBリスト』入りとします。
このパッチを適用するためには前提があります。前提を無視した場合、環境によってはWindowsが起動不可になります。必ず以下の既知の不具合に目を通してください。
このパッチには既知の不具合があります。
[ 既知の不具合 ]
- 2019年8月度の更新プログラム(KB4512486(2019年8月14公開『セキュリティのみ』) / KB4512506(2019年8月14公開『ロールアップ』) / KB4517297(2019年8月17日公開VB関連修正パッチ) / KB4512514(2019年8月18公開『ロールアッププレビュー』))を適用するとWindowsが正常に起動しなくなる不具合が発生しています。この不具合は以下の3つの条件を全て満たすと発生します。
・OSバージョンがIA64またはx64
・UEFIブート構成
・次の3つの更新プログラム、KB3133977、KB4474419、KB4490628、が未適用 - この不具合の発生を回避するには以下のKB3133977、KB4474419、KB4490628を適用し、Windowsの再起動を行ったあとに2019年8月度の更新プログラムを適用してください。
KB3133977 (Windows7系用) ファイル直リンク:64bit / 32bit | その他のエディション
BitLockerの不具合修正パッチ。注意点として、このパッチを適用後、主にASUSのマザーボードでこんな感じにSecure Boot Violationと表示されて、OSが起動しなくなるという問題があります。その場合、UEFIでSecure Bootを無効にすれば起動するようになります。 (Win7はSecure Bootに対応していないため、UEFIでSecure Bootが有効になっていることが誤りです)
詳細な無効化手順はASUSのページをご覧くださいませ。
KB4474419 (Windows7系用)ファイル直リンク:64bit / 32bit | その他のエディション
SHA-2のアップデート。KB4490628(Windows7系用)ファイル直リンク:64bit / 32bit | その他のエディション
サービススタックアップデート。すでに起動不可の不具合に遭っている場合はこちらのページ(日本語)の手順で復旧を行ってください。
- シマンテック社のアンチウイルスソフト(NortonやSymantec Endpoint Protection)を実行している環境にこの更新プログラムをインストールすると、Windowsの動作が停止したり起動に失敗する場合があります。
< Update 1: シマンテックが修正を発表 > [2019/8/22更新]
シマンテック社は本不具合を修正したNorton Security 22.18.0.222を公開したことを発表しました。22.18.0.222以上であればこの不具合は発生しません。Symantec Endpoint Protection(SEP)については14.2 MP1以上で本不具合が修正されるとのこと。SEPの詳細はこちらをご覧くださいませ。
- MicrosoftはWindows7のIE11でVBScriptを無効化しましたが、この無効化が正常に機能しない場合があるとのこと。無効化の手順は以下になります。
IE11のツールアイコン → 『インターネット オプション』 → 『セキュリティ』タブ → 『セキュリティ設定を表示~』のアイコンを『インターネット』を選択 → 『既定のレベル』ボタンを押す → 『OK』を押す → IE11を再起動するとIE11でのVBScriptが無効になります。
KB4512478 (Windows8.1系用)
(※1:このパッチにテレメトリ関連有)
(※2:このパッチに不具合有)
Windows8.1に配信。このパッチは非セキュリティアップデートの『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』と呼ばれるオプションの詰め合わせパッチです。名前からもわかるようこのパッチはプレビュー版です。人柱になりたくない人は非表示入りをおすすめします。このパッチはセキュリティパッチではないため、入れなくてもセキュリティ上の問題はありません。
何事もなければ翌月の『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』にこのパッチも抱き合わせされる予定です。
パッチ内容は省略。どういった内容が含まれるかはこちら(日本語)かこちら(英語)をご参照くださいませ。入れるか入れないかの選択はお任せいたします。
『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』は過去のパッチが累積されているため、過去に混入したテレメトリが入っています。テレメトリ入りということでこのパッチは『入れなくても良いKBリスト』入りとします。
このパッチには既知の不具合があります。
[ 既知の不具合 ]
- クラスタ共有ボリューム(CSV)上のファイルやフォルダの名前を変更した場合、[STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL (0xC00000A5)]エラーが発生して失敗する場合があります。これは管理者権限がないプロセスからCSV所有者ノードで操作を実行したときに発生します。この不具合は、管理者権限を持つプロセスから操作を行うか、CSV所有者ではないノードから操作を実行することで回避できます。
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