【Windows10】 WindowsUpdate 2025年2月 不具合情報 - プレビューリリース KB5052077

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日本時間で2025年2月26日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5052077の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。

以下、2025年2月26日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
初版。

Windows10 22H2用プレビューリリース: KB5052077

基本情報

KB5052077はWindows10 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • 日本時間で2024年10月9日にリリースされたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5044273以降をインストールすると、OpenSSH SSH Serverサービス(sshd サービス)の起動に失敗し、SSH接続ができなくなる不具合を修正
  • Desktop Window Manager (dwm.exe)が、何度も応答しなくなる不具合を修正
  • パラグアイのサマータイムに対応
  • ナレーターに以下のアップデートを行いました
    • 中国語IME (Input Method Editor)使用時、IME内のさまざまな部分が読み上げられない不具合を修正
  • IMEに以下のアップデートを行いました
    • 中国語IMEにおいてフォントファミリやフォントサイズを変更すると中国語IMEが応答しなくなる不具合を修正
    • 中国語IMEにおいて、色のコントラスト比がおかしい不具合を修正
  • 一部のモバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと変更

追加情報

2024年10月から続いていたOpenSSHが起動しない不具合がやっと修正されました。対処方法も公開されていましたが、いまだ未対処で、本不具合にお困りだった方はKB5052077のインストールをお試しください。

不具合情報

KB5052077には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows10 23H2用更新プログラムKB5049981以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。

現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。

日本時間で2025年1月15日以降に公開された更新プログラムをインストール後、イベントビューアーに『SgrmBroker.exe』(=『System Guard ランタイム モニター ブローカー』サービス)に関するエラーが記録される場合があります。

2025年1月15日以降に公開された更新プログラムと『SgrmBroker.exe』の競合によりエラーが記録されます。しかし、パフォーマンスやWindowsの機能、セキュリティには何の影響もありません。エラーが記録されるだけです。

詳細は以下の記事参照。
イベントビューアーにエラーが記録される不具合。Windows10 22H2で発生。Windows Update KB5049981が原因。しかし

現在、『SgrmBroker.exe』は使用されておらず、何の役割も果たしていないため、エラーが発生しても特にこれといった問題はありません。Microsoftはこの不具合の解決に取り組んでおり、いずれ修正される予定です。

しかし、どうしても、エラーが記録されるのが気になる方は、Microsoftによると以下に手順でエラーの発生を防げるとのこと。

  1. コマンドプロンプト(管理者として実行)を起動して『sc.exe config sgrmagent start=disabled』と入力してエンターキーを押してください。
  2. 続けて『reg add HKLM\System\CurrentControlSet\Services\SgrmBroker /v Start /d 4 /t REG_DWORD』と入力してエンターキーを押してください。
  3. コマンドプロンプトを閉じてください。

これでエラーが発生しなくなります。しかし、繰り返しになりますが、このエラーが発生してもPCのパフォーマンスや機能、セキュリティ等には何も影響がなく、上記手順をわざわざ行ってもイベントビューアーにエラーが記録されなくなるだけで、それ以上でも以下でもありません。