KB5048239が無限に何度でも降ってくる不具合。Windows10環境にて発生
Windows10環境において、KB5048239が何度も降ってくるという不具合が発生しています。
不具合概要
一部のWindows10環境において、Windows Updateを行うとKB5048239が降ってきてインストールされます。しかし、インストールに成功したにもかかわらず、再びWindows Updateを実行すると(『更新プログラムのチェック』ボタンを押すと)、またKB5048239が降ってきます。Windows Updateを実行するたびに無限に何度でも降ってきます。
この不具合は2025年1月11日頃から発生が確認されています。
対処方法・回避策
現状、この不具合の対処方法・回避策というものはありません。しかし、特に害はないため無視して問題ありません。いずれMicrosoftが不具合に気づいて修正する(そのうち降ってこなくなる)でしょう。
KB5048239ってそもそもどういう更新プログラム?
KB5048239について説明すると少々長くなるので、詳細については以下の記事をご覧ください。
一言で言ってしまえば、『Windows回復環境(WinRE)を悪用してBitLockerをバイパスし、暗号化したデータにアクセスできる脆弱性』を修正する更新プログラムです。ただし、攻撃者はターゲットのPCに物理的にアクセスする必要があるため、深刻度は高くありません。そもそも、物理的にアクセスされてる時点で色々と終わってる感もあります。一般的なご家庭のPCであれば無視しても良いレベルの脆弱性です。(企業や組織のPCに関してはケースバイケース)
なお、KB5048239は、以下のいずれかの条件に該当する場合には降ってきません。
- Windows回復環境のパーティションに十分な空き容量(250MB以上)がない場合
- Windows回復環境がすでに最新の状態になっている場合
- Windows回復環境のバージョンが10.0.19041.5125以上の場合。バージョンはレジストリ『HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion』にて確認できます
- Windows回復環境のパーティションがない場合