マウスカーソルが白くなったり消える・見えなくなる不具合。一部のWindows10 / Windows11環境で発生。対処方法あり
一部のWindows10およびWindows11環境で、マウスカーソルが見えなくなるという不具合が発生しています。
不具合概要
一部のWindows10およびWindows11環境において、Chromiumベースのブラウザやアプリ(例えば、Google ChromeやMicrosoft Edge、Discordなど)の使用中に、テキスト入力欄にマウスカーソルを移動させると、マウスカーソルが白くなったり、見えなくなる(マウスカーソルが消える)という不具合が発生しています。
この不具合はWindows11 24H2でも報告されていましたが、OSに関係なくWindows10でも発生するとの報告が出ています。ただ、この不具合が発生する環境はごく一部で、発生する詳細な原因や条件は判明していません。
しかし、対処方法・回避策はあります。
対処方法・回避策
この不具合の対処方法はいくつかあります。以下のいずれかをご検討ください。
レジストリによる対処
レジストリエディターを起動([Windows] + [R]キーを押して『regedit』と入力してエンター)して、以下のレジストリを設定してください。
【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Dwm 【DWORD】OverlayTestMode 【値】5 |
このレジストリにより、マルチプレーンオーバーレイ(Multiplane overlay / MPO)と呼ばれるWindowsの機能が無効化されます。これでマウスカーソルの表示問題が解決します。もし、この機能を無効化したことで何かしらの問題が生じた場合は、DWORDの『OverlayTestMode』を削除してください。これで有効(デフォルト)に戻ります。
上記レジストリを手動で適用するのが面倒な場合は、自動で適用できるファイルをアップロードしましたのでご利用ください。ファイルはzip形式で圧縮しているのでまずは解凍してしてください。解凍したら『multiplane-overlay-disable.reg』をダブルクリックしてください。
各ファイルの説明は以下。
- multiplane-overlay-disable.reg
- MPOを無効化して、マウスカーソルの表示問題が解決します
- multiplane-overlay-enable.reg
- 『multiplane-overlay-disable.reg』の設定を削除し、MPOを有効(デフォルト)に戻します
Windowsのマウスカーソルの設定を変更する
レジストリをいじるのに抵抗がある場合は、以下の方法をお試しください。
1.)
[Windows] + [R]キーを押して『ファイル名を指定して実行』を開き、『main.cpl』と入力してエンターキーを押してください。すると、『マウスのプロパティ』ウィンドウが開くので『ポインター』タブを選択してください。『カスタマイズ』項目の『テキスト選択』をダブルクリックしてください。
2.)
『beam_i.cur』『beam_il.cur』『beam_im.cur』『beam_r.cur』『beam_rl.cur』『beam_rm.cur』など、好みの『beam_*.cur』カーソルを選択して『開く』ボタンを押してください。
これでマウスカーソルの問題が解決するはずです。しばらく使ってみて様子を見てください。
備考)
初期設定のデフォルトカーソルに戻したくなった場合は、『デザイン』のドロップダウンメニューを開いて『Windows 標準 (システム設定)』以外のもの選んで一度『適用』ボタンを押してください。
その後『Windows 標準 (システム設定)』を選択して『OK』ボタンを押してください。これでデフォルトカーソルに戻ります。