Windows11 24H2、特定のUSB周辺機器が検出されない不具合。スキャナー、プリンター、ネットワーク機器などに影響
Microsoftは、Windows11 24H2環境において、特定のUSBデバイスが検出できない不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
Windows11 24H2において、eSCL (eScanner Communication Language)スキャンプロトコルをサポートするUSB接続のデバイス・周辺機器が検出されない場合があります。この不具合はプリンター、スキャナー、FAX、モデム、ネットワーク機器など、eSCLで接続されたすべてデバイスがこの影響を受けます。
eSCLとは、ネットワークスキャナー向けに設計されたドライバーレスのスキャンプロトコル。この不具合は、デバイスがeSCLモードからUSBモードに切り替わらず、ドライバを一致させることができないために発生しているとされています。
Microsoftは、この不具合の影響を受けるWindows11 PCにWindows11 24H2がインストールされないよう、セーフガード(セーフガードID: 54762729)を適用しました。現在、当該USB機器を使用している環境にはWindows Update経由でWindows11 24H2が降ってこないようになっています。
また、ISO等を使用して手動で無理矢理Windows11 24H2へとアップデートしないことをMicrosoftは推奨しています。
対処方法・回避策
Microsoftからこの不具合の対処方法・回避策は案内されていません。現状、できることは、修正されるのを待つか、Windows11 23H2へと戻すくらいしかありません。
現在、Microsoftはこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。
Windowsの大型アップデート(特に内部構造・共通の更新プログラムが変わるもの)は、大体何かしらの不具合を抱えている傾向にあります。不具合に悩まされたくない方は、すぐには24H2へとアップデートせず、しばらく23H2に留まっておくことが推奨されます。